やって来た.。。。

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去年の千鳥が淵の桜の眺めです。


   春ごとに 花のさかりは ありなめど

   あひみん事は いのちなりけり

     古今和歌集  よみ人しらず


   毎年花のさかりはきっとあるだろう

   けれど、桜の花にこうして会えるのは

   命あってのことだ。


この歳になってみると、この歌が本当に身に

沁みて感じられます。


実は今日は、誕生日なのです。

そして、とうとう後期高齢者となりました。

本当にいやな名前の括りだなあ。


去年の近所の山桜です。


   はかなくて 過ぎにしかたを 数ふれば

   花にもの思ふ 春ぞ経にける

       新古今和歌集 式子内親王


   とりとめもなく過ぎてしまった今までの

   歳月を数えると花を見て物思いにふける

   春を過ごしてきたのだなあ。


確かにとりとめもなく過ごしてしまった歳月

ですねえ。

そして、いまさら取り戻すことが出来ない

歳月です。


誕生日だからもう一首行きましょう。


  ながむべき 残りの春を 数ふれば

  花とともに 散る涙かな

      新古今和歌集  俊恵法師


  花を眺めることの出来る残りの春の日を

  数えると、花とともに散る涙よ。


この歌も本当に身に沁みる歌です。

でも、こう言う歌ばかりでは、どうも湿っぽく

なってきていけませんね。


まあ、まだまだ元気なので、カフェの仕事や

ガーデニングを頑張ってやって行きます。