花の下にて春死なむ。

京都白川の桜と満月です。


「願はくは花の下にて春死なむ

その如月(きさらぎ)の望月

(もちづき)の頃」 


この西行の歌はあまりにも有名です。

この歌は若い時から大好きでしたが、

年を取るに連れてこの歌の気持ちが

しみじみと良く分かります。

さまざまな命が芽吹き、春が真っ盛り。

その時に満開の桜の下で自分は静かに

命を終えて行く。

まさに理想的な臨終ですね。

西行はこの辞世の歌のとおり、桜の咲く

頃にこの世を去ったそうですが。


西行は桜をこよなく愛しましたが、

月の歌も多いそうです。

「弓張の月に外れて見し影の

優しかりしはいつか忘れん」 


弦月の光にはずれて、ほの暗がりに見た人

の、姿の優しかったことは、永久に忘れる

ことが出来ないという歌です。過ぎ去りし

恋と恋人を思う哀れ深い歌ですね。


何だか西行ばっかりになりましたが、桜の頃

になるといつも思い出す歌です。


今日は午後になってやっと風がおさまり、

天候が回復してきました。

ガーデンをチェックしたら、花が雪と氷で

随分傷んだり、枯れてしまってます。

明日から立て直さなくては。


カフェは2日間のオフが終わって、

今日からまた頑張ってます。