フジバカマの歌


今日も熱海は、秋らしいお天気の一日でした。

一日中、曇りがちでしたが、暑くなく、寒くもなく、快適な気温でし

た。


「こういう快適な秋の気候は、あまり長続きはしないんだよなぁ」と

ガーデンに出て、花々を眺めながら、少し感傷的になっています。

少し疲れ気味なのかな?


パーゴラに這わせたメアリー・ローズが咲いています。

春に比べて、花が小さくなったようにみえます。肥料が足りないのか

もしれませんね。


我がガーデンには、オミナエシ(女郎花)とかハギ(萩)はないのです

が、古今和歌集などでは、秋の花といえば、女郎花や萩が多く詠われて

います。


   「女郎花 見るに 心はなぐさまで 

    いとど昔の 秋ぞ恋しき」

             新古今和歌集 清慎公


   「女郎花を見ても、心は慰められず、昔の秋が恋しいよ」


秋の歌は、感傷的な歌が多いですね。でも、心に響く良い歌が多いよう

に思います。


この写真の藤袴(フジバカマ)も、古今集などで詠われていますが、あ

まり良い歌はありません。



    「なに人か きてぬぎかけし 藤袴

     くる秋ごとに 野べをにほわす」

              古今和歌集 紀貫之

    「どういう人がここに来て、脱いでかけたのか

     秋が来るたびに、その香りが野に匂っている」


藤袴と人の着る袴がかけ言葉になっているのですが、脱いだ袴の香りな

んて、どうにもイメージが良くないですね。恋しい人の袴なのかもしれ

ませんがね。

     
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