秋の詩


コスモスの花が秋の陽を浴びて咲いています。

長かった残暑もようやく終わり、すっかり

秋らしくなりましたね。

今日は午後から雨が降り出し、今は雨が

かなり強く降っています。


昼間に、ビオラやノースポールなどの植え込み

をして、正解でした。

この雨で、きっとシッカリと根付いてくれる

でしょう。


「秋の詩」と言えば、ポール・ヴェルレーヌ

詩が有名です。

ヴェルレーヌ、20歳の時の作品だそうです。


   秋の日の

   ヴィオロン

   ためいきの

   ひたぶるに

   身にしみて

   うら悲し


これは上田敏の名訳ですね。

1905年の訳なので、もう100年以上も

前の訳になります。



   鐘のおとに

   胸ふたぎ

   色かへて

   涙ぐむ過ぎし日の

   おもひでや


   げにわれは

   うらぶれて

   ここかしこ

   さだめなく

   とび散らふ

   落葉かな


名訳ですが、文語体なので、今の若い人には

分かりにくいかもしれませんね。

口語訳としては、窪田般彌の訳があります。


   秋風の

   ヴァイオリンの

   ながいすすり泣き

   単調な

   物悲しさで

   わたしの心を傷つける。


   時の鐘なりひびけば

   息つまり

   青ざめながら

   すぎた日々を

   思い出す


   そして、眼には涙。

   いじわるな

   風に吹かれて

   わたしは飛び舞う

   あちらこちらに

   枯れはてた

   落ち葉のように。


どちらが良いのかは、好みの問題ですが、

私は上田敏の訳の方が好きです。

この訳に長いこと馴染んでいるせいかも

しれませんね。


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