桜を詠んだ歌

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 今日は、野菜作りの日で
 すが、お天気が良ければ、
 地主さんの庭のヤマザク
 ラのお花見をしようとい
 うことになっていました。

 でも、朝から冷たい春雨
 の降る一日となってしま
 いました。

 満開の桜も、春雨に打た
 れて散々です。
 残念だなあ。

 雨と霧の中の地主さんの
 庭の桜の写真をUPしま
 す。

 歌心などとは無縁だと思
 っていた地主さんが、

 「桜といえば、ほら、花の
 したにて春死なむ。。。

 とかいう、歌があるでしょ 
 う。あの歌が好きだなあ」
 と意外な発言。

   願はくば 
   花のしたにて 
   春死なむ 
   その如月の
   望月のころ

      西行

 そうですね。西行のこの
 歌には、地主さんでなく
 ても、深い共感を覚えま
 す。

 もう今年の桜も最後です
 から、今日は桜を詠んだ
 歌の中で、特に好きな歌
 をピックアップしてみま
 しょう。

   うつせみの  
   世にも似たるか 
   桜花
   さくと見しまに 
   かつちりにけり

    古今和歌集  
    読人しらず

 桜の花は、はかないこの
 世に似ているなあ。
 咲いたと思ったら、もう
 散ってしまうのだ。

   ちる花を 
   なにか恨みん 
   世の中に
   わが身もともに 
   あらんものかは

     古今和歌集  
    読人しらず

 散る花を何で恨もうか。
 花が永久に散らなくて
 も、それと共にわが身が
 あるものでないから。

 わが身もやがって散って
 しまうのだ。
  

   春さめの 
   ふるは涙か 
   さくら花
   ちるをおしまぬ 
   人しなければ

    古今和歌集 
    大伴黒主

 春雨は、桜の散るのを惜
 しんで人々の流す涙で
 あるかしら。
 桜の散るのを惜しまない
 人はいないのだから。 

    はかなくて         
   過ぎにしかたを
   数ふれば
   花にもの思ふ 
   春ぞ経にける

     新古今和歌集  
    式子内親王

 とりとめもなく過ごして
 しまった今までの歳月を
 数えると、花を見て物思
 いにふける春をすごして
 きたのだなあ。


  桜散る 
   春の山辺は 
   憂かりけり
   世をのがれにと 
   来しかひもなく

   新古今和歌集  
     恵慶法師

 桜の散る山のほとりは
 つらくて悲しいなあ。 
 憂き世を逃れてやって
 来たかいもなくて。

 地主さんの家の近くの
 伊豆山神社に寄って、
 境内の桜を鑑賞しました。

 雨で訪れる人もない中、
 桜がきれいに咲いてい
 ました。

 今日は、農作業は出来な
 かったので、植え込んだ
 苗や種の様子を観察だけ
 して来ました。

 今のところ、順調に育っ
 ているようですね。

 ただ、明日の朝は気温が
 下がって、遅霜の可能性
 もあるとの予報です。
 やめてほしいなあ。