川瀬巴水の木版画


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昨日の続きです。

新橋汐留で「イングリッシュ・ガーデン展」を

見た後、丸の内OAZO丸善で、

川瀬巴水 木版画」展を見ました。


川瀬 巴水(1883年 - 1957年)は、日本の大正・

昭和期の版画家で、日本の浮世絵版画を復興

するため、新しい浮世絵版画である新版画を

確立した人物です。


欧米で広く知られ、国内よりもむしろ海外での

評価が高く、アップル・コンピューター創業者

ティーブ・ジョブも熱心に蒐集したそうです。


以前に日本橋丸善で開かれた展覧会で初めて

巴水の版画を見たのですが、直ぐにその魅力に

囚われました。


夕暮れとか雪景色などの風景画に優れ、何とも

言えない美しさと哀愁があります。


今回初めて見た「埼玉県田宮村」の版画です。

この景色、日本と言うより、何となくイギリスの

川辺の景色みたいに見えます。


少し俯き加減に歩く孤独な男の姿。

これは正しく私の姿だなあ。。。なんて想像が

膨らみます。


錦帯橋の春宵」という題です。

梅の花の大胆な構図が良いですね。


会場に、テレビの鑑定団に出演されている

版元の渡辺版画展の主人がおられました。


「鑑定団で拝見しています」と声をかけて、

話を伺いました(こういうところ割と図々しい

のです)。


初刷りのものは200部位しかなく、値段も

高い(40万円位)。


版木が残っているものがあって、これは今でも

後刷りできるので安い(3万円位)のだそう

です。


以前に買った川瀬巴水の版画に林望氏が詩と文

を寄せた「夕暮れ巴水」という本です。

時々取り出して、絵をみたり詩を読んだりして

います。


巴水の版画、1枚位欲しいなあと思うのですが。

絵ハガキを買って帰りました。