十五夜の月

人気ブログランキングに参加しています。下のバナーをクリックして、応援して下さいね。


「やったー。十五夜の月を写真に撮ることが

 出来たよ!

 今日はずっと曇っていたので、月は見れないと

 思っていたのだけどラッキーだったな」


「本当だね。この後直ぐにお月さんは、雲隠れ

 してしまったからね」


「それじゃ、十五夜の月に因んで一首いくか」


「ほら来た、来た。まあ、今日は仕方ないか」


「それじゃ、まるで今晩の月のような歌だよ。


  めぐり逢いて見しやそれとも分かぬ間に

  雲隠れにし夜半の月かな

       紫式部


  すぐに雲隠れてしまった月のように、

  やっと逢えたのにあっという間に去って

  いった友達。。。

 
 どうだい、この感じ分かるかな」


「まあね。今日は特別だからもう一つ聞いて

 やっても良いよ」


「じゃ行くよ。


  月みればちゞにものこそかなしけれ

  わが身ひとつの秋にはあらねど

       大江千里

 
 この歌は、分かりやすいだろう」


「わが身ひとつの秋にはあらねどか。。。

 寂しいのは自分独りじゃないってことだね」


「おお、意外に分かっているんだな」


「それじゃ、こちらから演歌を一曲」


「おいおい、止めてくれよ。せっかくの十五夜

 なのだから」


「なーに、ほんの少しだけさ。

 月がとっても青いから 遠回りして帰ろ。。」


「はーい。そこでストップ。もう良いよ」


「演歌は、またいつか聞かせておくれ。

 それじゃ、また明日!」