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「ガーデンの片隅で咲いている小さなバラ。
何とも可憐だよね。こういう花を見ていると、
やはりバラは魅力的だと思ってしまうなあ」
「甘いなあ。きれいなバラにはトゲがあるって。
デレッとしていると刺されるぞ」
「おいおい、それは君の苦い経験談じゃないか。
花と女性をあまり混同しないでおくれ」
「こちら秋の七草のフジバカマ。そう言っちゃ
なんだけど、地味なお年寄りといった風情だね」
「同じ花でも大違いだなあ。まあ、あなたと
同じ世代ということだね」
「うーん、まあこの花はこれなりに渋い趣が
あるよ。少し無理があるかなあ」
「むらさき色の秋明菊は、もう盛りが過ぎて、
今は白の秋明菊がきれいだね」
「白い花は清楚な感じがするなあ」
「黄色い花はどうかね」
「うーん。どっちかと言えばあまり好みじゃ
ないなあ。まあ、花壇の色添えとしては良い
かもしれないけれど」
「結構、生意気なこと言うね。色彩感覚は、
ガーデニングの大事なポイントだからね。
ガーデニング始めてみたらどうかね」
「おっと、おだててもその手には乗らないよ。
土いじりなんていやなこった」
「昨日、造ったレンガのボーダーだけど、
明るい陽射しの下で見ると、やはり真っ直ぐ
じゃないなあ」
「まあ、その内に慣れるのじゃないの。
もう一度やり直すのは大変そうだものね」
「今日は、カフェの仕事で、庭仕事が全然
出来なかったのが残念だったよ。
明日もお天気が良さそうだね。
じゃ、また明日!!」