瑞々しい感性

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今日も軽井沢ネタです。

レイクガーデンのバラの写真はUP

しましたが、今日はレイクガーデン

の草花をUPします。

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湖の周りには色々な花が咲いています。

花を眺めながら湖を一周することが

出来ます。

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つまらない説明より今日は素敵な

立原道造の詩を引用しましょう。

 

 その日は 明るい野の花であった

 まつむし草 桔梗 ぎぼうしゆ 

   をみなえしと

 名を呼びながら摘んでいた

 私たちの大きな腕の輪に

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 また或るときは名を知らない花ばかりの

 花束を私はおまへにつくってあげた

 それが何かのしるしのように

 おまへはそれを胸に抱いた

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 その日はすぎた あの道はこの道と

 この道はあの道と 告げる人も もう

 おまへではなくなった!

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 私の今の悲しみのやうに 

    叢(くさむら)には

 一むらの花もつけない草の葉が

 さびしく 曇って そよいでいる

       「甘たるく感傷的な歌」 立原道造 

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 いま だれかが 私に

 花の名を ささやいて行った

 私の耳に 風が それを告げた

 追憶の日のやうに 

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 いま だれかが しづかに

 身をおこす 私のそばに

 もつれ飛ぶ ちひさい蝶らに

 手をさしのべるやうに

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 ああ しかし と

 なぜ私は いふのだろう

 そのひとは だれでもいい と

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 いま だれかが とほく

 私の名を 呼んでゐる・・ああ しかし

 私は答へない おまへ 

   だれでもないひとに

             「さびしき野辺」 立原道造

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軽井沢や追分を愛した昭和初期の詩人

立原道造は、弱冠24歳8か月で、結核

のため亡くなってしまったのです。

あまりに若すぎますね。

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彼の詩に溢れる瑞々しい感性は今でも

失われていないと思います。

 

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