「ル・アーヴルの靴みがき」


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春の嵐いかがでしたか?

熱海では、昨夜は強い雨と風、そして雷鳴も

轟きました。


今日は、雨は上がりましたが、相変わらず

強風が吹きまくっています。

ガーデンの椅子やテーブルは、片付けておいた

ので、飛ばされずに済みました。


チューリップも、何とか折れずに済みました。

今週が見頃ですね。


朝の内に、庭に飛び散った木の葉などを

片付けました。

風や雨のせいで、余計な仕事が増えますね。


一昨日、「ル・アーヴルの靴みがき」という

映画をDVDで見ました。

フィンエランドの監督、アキ・カウリスマキ

の作品ですが、心暖まる良い映画でした。

フィンランド・フランス・ドイツの合作です

(2012年製作)。


フランスのノルマンデイ地方の港町、ル・アーヴル

に住む老人(アンドレ・ウイルム、すごく良い味


を出しています)は、靴みがきをして、妻と愛犬

とささやかな生活をしています。

豊かではないが、幸せな生活。


ある日、港にアフリカのガボンからコンテナーに

隠れた難民が漂着。

老人は警察の逮捕を逃れた一人の少年をかくまう

ことになる。

一方、妻は不治の病を宣告される。


老人は、少年の母親がいるロンドンに少年を

密航させるために、チャリテイ・コンサート

を開いて、資金を調達する。

しかし、執拗に不法入国者を追う刑事...。


という具合にストーリーは、展開して行きます。

貧しくても、困難な人たちを助けようとする

善意の人間。そして、周りの暖かい人たち。

イラン大使館人質事件の映画「アルゴ」とは、

全く違う世界です。


昔、ガボンに仕事で行ったことを思い出し

ました。

石油が出ますが、貧しくて、大変な国だなあ

と感じたことを覚えています。


船のコンテナーに何日も隠れて、ヨーロッパに

密航して来る人たちが絶えないのですね。

難民とか不法入国とかの難しい問題を、声を荒げる

のでなく、やさしく、暖かく、静かなタッチで

描いた映画です。


老人は、若い頃パリで芸術家生活を送って

いたが、今はしがない靴みがき...。


仕事を終え、夕食の前に、バーで一杯やる

のが唯一の楽しみ...。

でも、困っている少年を放っておけない。


この主人公の設定、何だかとても身に沁み

ました。


夕方、ウオーキングに行ったら、山桜が

すっかり散っていました。


惜しめども 散りはてぬれば 桜花

いまは梢を ながむばかりぞ

      後白河院御歌


惜しんだけれど、桜の花はすっかり散って

しまった。今は、梢をじっと眺めている

ばかりだ。


明日は、強風も止んで、良いお天気になる

ようですね。


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