ヒヤシンスと梅の香

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窓辺に置いたヒヤシンスの花が咲き始めました。

良い香りがしますね。


      甘やかな 香りただよう 紫の

      ヒヤシンス置く 窓辺あかるし

          鳥海 昭子


この歌、本当にピッタリですね。


ヒヤシンスの花ことばは、「控えめな愛」だ

そうです。

何となく、分かるような気がするなあ。


夕方のウオーキングで見かけた、あるお宅の

垣根の黄色い梅の花です。

この梅は、いわゆる黄梅とは、違う本当の梅の

一種のようですね。


   あるじをば たれとも分かず 春はただ

   垣根の梅を 尋ねてぞ見る

      新古今和歌集  藤原敦家朝臣


この歌のように、この家のあるじはどなたか

分かりませんが、お宅の垣根に咲いている梅の花

を眺めさして頂きました。


梅の花も、とても良い香りがしますね。

この梅の花も素晴らしい香りでした。


     ちりぬとも 香をだに残せ 梅の花

     恋しき時の 思ひでにせん


        古今和歌集 よみ人しらず


散ってしまっても、せめて香りだけは残しておくれ、

梅の花。恋しい時の思い出にしよう。


梅の香で、恋しい人を思い出すというロマンチック

な歌ですね。

思い出すのは、おそらく失われた恋なのでしょう

かね。


もう一つ梅の歌です。


     澄みわたる 正月五日 庭の梅

     凛々として 一つひらきぬ

         鳥海 昭子


もう、正月も五日でなくて、早くも十五日になって

しまいましたね。


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