残れる花は

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今日は小雨が時々降りました。


咲き始めたスパニッシュ・ビューティの花にも、雨の露が少し

宿っています。


窓を開けて、家の中から見たスパニッシュ・ビューティです。

良い香りが漂っています。


これから咲く花もあれば、咲き終わって去っていく花もあります。


朝の内には、一本だけ残って咲いていたピンクのチューリップ。

午後には、雨と風で、すっかり散ってしまいました。


    夏衣着て 幾日(いくか)にか なりぬらむ

    残れる花は けふも散りつつ

        新古今和歌集 源道済


    夏衣を着てから幾日経ったのだろうか。

    咲き残った花は今日も散っていて。


気温が上がり、もう薄着の季節になりましたね。

つい最近まで、暖かなダウンを着ていたなんてウソみたいです。


クリローは、花期がとても長く、咲いて直ぐに散ってしまう花の

哀れという感じはしません。


何しろ、もう2カ月以上も頑張って咲いていますからね。

まあ、これはこれで良いものです。


橘(たちばな)の花は家にはないのですが、この歌も好きな

初夏の歌です。


    帰り来ぬ 昔を今と 思い寝の

    枕ににほふ たちばな

       新古今和歌集 式子内親王


    帰って来ない昔を今に取り返したいと

    思いながら寝てみたなつかしい夢の昔

    から覚めたら、窓辺に橘がかおっている


カフェミモザは、明日から3日間の定休日に入ります。