雨の日の読書。


年齢については現実的にならなければ。

若い頃に戻りたいと思っても、何の役にも立ちません。

歳を取っても、できることは、たくさんあります。

新しいことも発見できるはずよ。

無理をしないで、今の自分にできることを楽しんではどうかしら?

                     ターシャ・チューダ


アメリカの絵本画家で、バーモントで素晴らしいガーデンの農園に住ん

でいたターシャ・チューダの89歳の時の言葉です。写真集が何冊も出

てますが、素晴らしいナチュラル・ガーデンです。写真集に添えられた

ターシャの言葉も、平凡ですが歳を取って初めて言える言葉の重みがあ

りますね。





今日は、一日中小雨が降りしきり、時々霧が立ち込める暗い日でした。

時間があったので、本棚から「フランス詩のふるさと紀行」田辺 保著 
を引っ張り出してきて読みました。

フランスの詩の舞台になっている町や地方の紀行記です。最初は、パリ

ミラボー橋。


   ミラボー橋の下を セーヌは流れる

       ぼくたちの恋も

     覚えておきゃならないのか

   よろこびは いつだって 苦しみのあとに来たものだ


このアポリネールのこの詩は、シャンソンにもなっているので良く知ら

れてますね。 


   恋は去っていく 流れる水と同じだ

      恋は去る

    人生の歩みののろいこと

   望みばかりは こんなに激しいのに


今日、この本を読んで初めて知ったのは、この時のアポリネールの恋の

相手が華やかな画家として有名なマリー・ローランサンだったことで

す。この恋は悲しい結末になったそうです。この詩に横溢している悲し

いトーンは、そのせいなのですね。


雨の一日も時々は良いものです。明日は晴れるようですね。