サヨナラだけが人生だ。




昨日までの晴天とはうって変わって今日は雨の一日でした。夜になって

もまだかなり強い雨音が窓越しに聞こえます。気温もぐんと下がって肌

寒い一日でした。明日は晴れて、また暖かくなるようですが。


ガーデンの先月末の雪と凍りの被害を良く調べてみたら、枯れてしまっ

たのがマーガレット、レースラベンダー、サルビア・レウカンサ、ゼラ

ニウム、フリージアなどです。また、アジサイも新芽をやられてしまい

ました。常緑樹ですがシマトネリコも葉が枯れたようになっていて心配

です。

静岡では、お茶の新芽がやられて被害が出ているとテレビで放送してい

ました。もう、さすがに霜は降りないと思いますが...。


この雨で桜も終わりですね。無情の雨です。


「月にむらくも、花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生だ。」

                    井伏鱒二





熱海の梅園に中山晋平資料館があります。その入り口にこんな歌碑が立

ってました。


「一本(ひともと)のなでしこ植えしその心 誰に見せんむと思ひそめ

けむ」    大伴家持  万葉集八ー四〇七〇


これはガーデナーの心に通うところがありますね。でも、万葉の時代の

人の花はやっぱり「なでしこ」なんですね。バラとかクレマティスなん

て大和心の愛でる花じゃないのでしょうか。でもその頃バラがあった

ら、家持の歌は違っていたかもしれません。


「一本の白バラ植えしその心 誰にみせむと思ひそめけむ」 これじゃ

ダメかな。