京都の桜(その4)


今日の熱海は一日中☂☂☂ 

ここ西熱海の桜も散り始めています。

今日は京都の桜の最後、雨の二条城の桜です。


二条城には色々な桜が植えられていますが、

特に枝垂れ桜がきれいでした。


今日は、古今集新古今集の桜の歌を引用

します。


    見わたせば 柳桜をこきまぜて

    宮こぞ 春の錦なりける

         素性法師

「見渡せば都は春の錦だった。

錦と言えば、秋の紅葉を人は思うが、桜の咲く

春の錦もあったのだ」という歌ですね。


    うつせみの 世にも似たるか 花桜

    さくと見しまに かつちりにけり

         読人しらず

「桜の花は、はかないこの世に、よく似ている

なあ。咲いたと思ったら、直ぐに散ってしまう

のだ。」


    春ごとに 花のさかりは ありなめど

    あひみん事は いのちなりけり

         読人しらず


「毎年春に花の盛りはきっとあるのだろうけど、

その花に逢えるのは命あってのことだなあ」 
  


    はかなさを ほかにもいはじ 桜花

    咲きては散りぬ あはれ世の中

         後徳大寺左大臣


「はかなさを他の物を引き合いに出して言うまい。

桜は咲いたと思ったら散ってしまった。

ああ、これが世の中だ。」


    ながむべき 残りの春を 数ふれば 

    花とともにも 散る涙かな

          俊恵法師


「こうして花をじっと眺めることの出来る

春の日、残りの春の日を数えると、花とともに

涙が散るよ。」


    
    花誘う 嵐の庭の 雪ならで

    ふりゆくものは 我が身なりけり

           藤原公経

「嵐の吹く庭には桜の花が雪のように散って

いるが、年老いてゆくものは我が身なんだなあ。」


桜の歌は、直ぐに散ってゆく儚さを、人生や

我が身の儚さに重ね合わせたものが多いですね。


二条城のお花見を終えて、バスに乗って、

下鴨神社の近くまで来ましたが、雨が段々と

本降りになってきました。

鴨川沿いのお花見は諦めて、昼食を取ることに

しました。

美味しかったお花見弁当は明日アップします。

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