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今日は、もう春が来たような暖かい一日
でしたね。
これは絶好の梅見の日和だと思って、
午後から熱海の梅園に行ってきました。
今年は開花が大きく遅れていた梅ですが、
さすがにもう満開で咲いていました。
早すぎず、遅からず梅見に絶好のタイミング
でした。
平日ですが、今日は梅見の観光客で、梅園は
賑わっていました。
ごちゃごちゃと、つまらない文章を書いても
仕方がないので、梅がテーマの短歌を引用
しましょう。
きみならで 誰にか見せん 梅の花
色をも香をも 知る人ぞ知る
紀友則
梅の色も香もよく知る君以外に、梅を見せたい
と思う人はいない。という歌です。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
あなたの心は変わってしまったのどうか、
私には分からない。
それに比べると、ふるさとでは、梅の花が
昔に変わらず香っている。
ちりぬとも 香をだに残せ 梅の花
恋しき時の 思ひでにせん
よみ人知らず
花は散っても、せめて香りだけは残して欲しい。
恋しい時の思い出になるから。
あるじをば たれとも分かず 春はただ
垣根の梅を 尋ねてぞ見る
藤原敦家
誰の家とは分からないが、春には人の家の
垣根の梅の花を見て回るよ。
ながめつる けふは昔に なりぬとも
軒端の梅は われを忘るな
物思いにふけって梅を眺めている今日が、
昔になってしまっても、軒端の梅の花は、
私のことを忘れないでおくれ。
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