旧朝吹山荘


塩沢湖の湖畔に広がるタリアセンには、

ペイネ美術館や深沢紅子野の花美術館など

があります。


この写真は、やはりタリアセンの中にある

旧朝吹山荘「睡鳩荘」です。

旧軽井沢にあった別荘が、平成20年に

ここに移築されたそうです。


この別荘は、帝国生命や三越の社長を勤めた

三井財閥の財界人、朝吹常吉の別荘として、

昭和6年に建てられました。


設計は、アメリカ人の宣教者ヴォーリスという

人だそうです。

ヴォーリスは、今でもまだ残っている東京高輪

の本邸も設計しています。


この建物は長い間、朝吹常吉の長女朝吹登水子

の別荘としてされていました。

朝吹登水子はフランス文学者で、フラン

ソワーズ・サガンの小説の翻訳者として

有名ですね。


また、平成22年に芥川賞を受賞した朝吹

真理子は、朝吹常吉の曾孫にあたります。


1階のリビングには、豪華な家具が置かれて

いました。

昔の日本の上流社会のお屋敷を偲ばせる

部屋です。

残念ながら写真を撮り忘れちゃいました。


2階から、目の前の塩沢湖を望む眺めです。


館の周りの花壇には、色とりどりのダリアが

植えられていました。


まだ子供だった頃、塩沢湖は田舎の塩沢村の

静かな湖でした。

その頃、自転車に乗って、釣りに来たのを

思い出しました。

静かで、ひっそりしていて、ちょっと気味が

悪いぐらいだったなあ。

   
  しずかさや 湖水の底の 雲のみね

        小林一茶


今はすっかり変わってしまっていて、そんな

遠い昔の面影を偲ばせるものは何もありません

でした。


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