あす知らぬ


今日は10時半から、母の告別式を行い

ました。

近親者だけの家族葬でした。


祭壇には、遺影の他に、若い時の様々な

場面の母の写真を沢山飾りました。

孫やひ孫には、おばあちゃんでしたが、

一人の女性として、生きた一生を知って

もらいたいと思たったからです。


昭和の初めに、子ども時代をスイスで過ごし、

当時はまだ珍しかった帰国子女だった母。

その精神は、最後まで変わらなかったように

思います。


戦前、ドレス・デザイナーとして、表参道の

近くにブティックを開いて、活躍していた母。

しかし、仕事より、子育てや家庭を重んじた

人でした。



あす知らぬ 我が身と思へど 

暮れぬまのけふは人こそかなしけり

     古今和歌集  紀貫之


自分も明日を知らぬ身だと思うけれど、

秋の日の暮れていく今日は、亡くなった人の

ことが悲しく思われる

           

逗子から熱海に戻る途中、車を止めて、

海を眺めました。

遠くには、最近は良く通った逗子が見えます。


寄せては返す波。

広い海を見ていると、人間の命を超越した

長い時間が流れていることを思わせます。


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