存命の喜びを大切に

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ジベルニーのモネの庭のバラです。こんな風にバラをきれいにガーデン

に咲かせてみたいものです。でもいつも言うように、バラは苦手です。


今日の熱海は快晴で風がなく、暖かな良いお天気でした。夜になって風

吹き出してきて、これから冷え込むそうですが。


新年になって、色々と思うことがありますが、「こうしてどんどん年を

取って行くのだぁ」という気持ちがやはりしますね。


「数ふれば年の残りもなかりけり老いぬるばかりかなしきはなし」

                和泉式部

この歌は、「年を取ってしまうほど悲しいことはない」という悲観的な

歌ですが、心に沁みる真実が詠われていると思います。



オブコニカの花です。


「年たけてまたこゆべしと思いきや命なりけり佐夜の中山」

                西行法師


「年老いて、再び越えるだろうと思ったでしょうか、

 いいえ、全く思いもかけないことでした。

 命があったからこそです。

 いまこうしてまた佐夜の中山を越えるのは。」


 西行69歳の時の歌だそうですが、「生きていたからこそ」の老いの

心境がしみじみとが感じられる歌です。「命なりけり」というのはとて

も良い言葉ですね。



「かたちこそみ山がくれのくちきなれこころは花になさばなりなん」

               兼芸法師

「年を取って姿形はまるで山の枯れ木のようだが、心はまだ花を咲かせ

ることが出来るのさ」という歌です。ちょっと負け惜しみみたいです

が、こういう前向きな気持が大切ですね。


「されば、人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しま

ざらんや」

              兼好法師

「死ぬことを嫌うのなら、生きていることを愛するべきだ。生きてい

ることの喜びを、日々楽しむべきだ。」


正にその通りですね。「存命の喜び」を大切に毎日を大切に楽しみなが

ら生きて行くことだと思います。お正月に、少し立ち止まって考えて

みました。

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