鉄の女の涙



今日の熱海は厚い雲が空を覆って、肌寒い一日でした。

庭仕事をしましたが、こんなお天気の日は、何となく楽しくないです

ね。ガーデニングもやはりお天気が良くないとなぁ。


早々と切り上げて、暖かな部屋でコーヒーを飲んで、のんびりと過ごす

しました。


このお正月休み、テレビの番組があまりにも下らないので、DVDを借

りて来て、何本も見ています。


今まで熱海には、レンタルDVDの店がなくて、隣町の函南まで行か

なければならなかったのですが、昨年末にGEOが熱海にオープン。


まぁ、今時のDVDレンタルのお店には、ゲームや韓流などのDVDが

多く、普通の映画のDVDはあまり多くありません。それでも遠出をし

なくて済むのは助かりますよ。


マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見ましたが、この映画の

見所は、アカデミー主演女優賞を取ったメリル・ストリープの名演技で

しょう。容姿は元より、話し方、イントネーション、歩き方など本当に

本人にそっくりの迫真の演技です。


この映画は、サッチャーの輝かしい業績を讃えるのではなく、引退して

今は認知症になってしまっているサッチャーの姿に重点を置いたストー

リー展開になっています。


あのサッチャーが老いて、今は認知症になってしまっていることに、シ

ョックを受けました。最盛期の頃にイギリスに住んでいて、テレビなど

で、しばしば鉄の女の勇姿を見ていただけに、信じられません。


今では、首相時代の事柄が良く思い出せなくなっているし、10年前に

夫が亡くなっていることも分かっていないそうです。


この映画は、輝かしい現役時代を引退して、次第に老いて行く人の姿を

テーマに描いたものだと思います。老いていくことの、残酷で辛い現実

を描いたものと言えるでしょう。


この映画のフィリダ・ロイ監督は、「キャリアが終わって用済みにさ

れ、老いに直面する私たちみんなの話でもある」と語っているそうで

す。


確かにサッチャーほど輝かしい現役時代ではなくても、誰でも引退後

には、訪れて来る老いと向き合わなければいけませんね。


面白い映画でしたが、こんなテーマなので、鑑賞後はずしりと重い感じ

がしました。


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