我ぞふりゆく

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今日の熱海は、昨日の雪がまるで嘘だったような、

快晴の一日。

ところが夕方になって、急に雹かあられみたいな

ものが、バラバラと音を立てて降って来ました。


おまけに、今週の日曜日には、また雪が降るかも

しれないとの天気予報ですよ。


まあ、一進一退はあるものの、大勢としては、

春が近づいてきているのでしょうね。


これは今朝のガーデンです。少し雪が残って

いますね。


このところ、冬の間には見かけなかった色々な

野鳥を、庭で見かけるようになりました。

お腹がオレンジ色をしている鳥はヤマガラ

しょうか。



名前は分からないのですが、元気に飛んで、

鳴いている鳥たちを見ると春近しという感じが

します。


お昼過ぎには、雪はすっかり溶けてしまい

ました。


  ももちどり さへづる春は 物ごとに

  あらたまれども 我ぞふりゆく

     新古今和歌集 読人しらず

    
  さまざまな小鳥がさえずる春になり、物ごと

  はみんな新しくなるが、自分だけが古くなって

  いく。


春になって、新しい命が芽吹き、花を咲かせる

のを見ていると、

我が身の老いを痛感するという気持ちは、良く

分かります。


でも、あまりネガティブになってはいけませんね。

見方を変えて、こうしてまた元気で春を迎えられ

るんだと思って、感謝しなくては。


平安時代の人の一生は、人生50年よりさらに

短かく、短命が当たり前でした。


人の命の儚さ、ものの哀れを詠う歌が多いのは、

短い一生だった事によるのでしょう。


この歌で、我が身が老いると感じている人は、

何歳だったのかなあ。

今の感覚だと70歳過ぎという感じですが、

当時は50歳位だったのかもしれませんね。