今はおなかが空いた

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カフェミモザの今日の営業は終り。

そして、明日から夏休みに入ります。


  起きたけど 寝るまでとくに 用もなし

       吉村明弘 「シルバー川柳」


夏休中、特に計画もないので、こんな毎日になって

しまいますかね。

こうなると、男は急速にボケが進むそうですから、

気を付けないといけないなあ。


歌人の宮英子さんは、今年の6月に98歳で亡く

なりました。

大正6年生まれで、一昨年亡くなった私の母と

同じ年です。


北原白秋の薫陶を受けた叙情的な歌人ですが、

晩年には、自らの老いを客観視した、面白い歌

を詠まれています。


  充分に生きたりこのあと如何にせむ思へど

  今はおなかが空いた


「今はおなかが空いた」というところが何とも

言えずに、面白いですね。


長生きをしてきて、これからどう生きるかという

難しい話より、今は「お腹が空いちゃったよ」と

いうことですね。


  医者通ひだけの 日常変化なれど

 「どっこも悪くない」と診察


検査のため、病院通いが避けられない老人として

は、実感出来る歌ですね。


でも、その「どっこも悪くない」という診察の結果

にホッとするのですけどね。

 

「シルバー川柳」にも病院通いの句が多く見ら

れます。


  三時間 待って病名 加齢です

         大原志津子


  「お年です」 それが病気か 田舎医者

         松浦宏守


病院通いのお年よりは、怒っていますね。

でも、検査のためには、病院に行かなくてなら

ないし。厄介なことです。

        

再び、宮英子さんの歌。

  老い老いて 我慢すること覚えたり 

  我慢は退くことにあらざり


この歌良いなあ。

我慢をすることは、退くこととは、違うんだよと

いう言葉に同感です。


取り敢えず、少し楽をしてから、庭仕事に取り

組むことにします。


暑さも峠を越したようで、作業も大分楽にできる

でしょう。

草取りや花壇の整理。植え木の手入れも、まだまだ

必要です。   


大切にしないと、オフの時間は、アッという間に

過ぎてしまいますね。