パルミラの遺跡

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今日は、曇リでしたが、時々雨が降って、落ち

着かないお天気でした。


午前中は庭仕事、午後から金曜日からのカフェ

営業再開に向けて、カレーを仕込む仕事をしま

した。


あーあ、もう夏休みも終りですね。

庭の手入れもまだ途中なのですが。



今日は、最近ニュースで報道されているパルミラ

の遺跡についてです。


シリア砂漠の中にあるこの貴重な世界遺産を、

イスラム国が破壊している映像が、最近放映

されています。


20年ほど前に、シリアを訪問する機会があって、

パルミラの遺跡を見学する機会に恵まれました。


素晴らしい世界遺産が無残にも破壊されている

のは、残念でたまりません。



当時は、シリアもまだ治安が良く、首都のダマ

スカスから250キロの道を車で行きました。


行く前には、ほとんど知識がなかったのですが、

実際に見てみて、本当に素晴らしい遺跡だと

思いました。


パルミラは、紀元前1世紀末から紀元後3世紀

まで、シルクロードに沿う隊商都市として繁栄

を極めました。


その当時の壮大な都市の遺跡が残っていました

が、今回どこまで破壊されているのかは、分かり

ません。


パルミラは、ローマ帝国と良い関係を保ちながら、

発展を遂げますが、最後はローマ帝国によって

征服されてしまいます。


パルミラは、末期にゼノビアという女王が、

国を守るために大活躍します。


ゼノビアは「肌は浅黒く、目は黒く、信じられ

ないほどの美しさで、歯は真珠のように白く、

西アジアの女性の中で最も気高く美しかった」

と言われています。


また、非常に教養があり、パルミラ語のほかに

ギリシャ語とエジプト語を話したそうです。


また、疲れを知らない騎手であり、歩兵ととも

にいつも5、6キロ歩き、冑をかぶり、紫色の

衣を着て、皇帝のように群衆に向かって、演説

したそうです。


最後は、ローマとの戦いに敗れて捕らえられて、

病死したと言われています。


イスラム国は、さらにパルミラの破壊を続ける

ようですが、何とかならないものでしょうか。


2000年近くも昔の貴重な世界遺産が、無残に

破壊されていくのは、本当に残念です。


そして、当時は平穏だったシリアに、平和が戻る

日は来るのでしょうか。


シリアから大勢の難民がヨーロッパに逃れて来て

いる映像が、毎日テレビで放映されています。

難民の受け入れは、EUの国々にとって大変な

問題だと思います。


平和ボケしている日本では、他人事のように思わ

れていますが、東アジアだって、決して安定して

いる訳ではありません。