もの言わぬ男

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熱海は、もう梅雨入りしたような暗いお天気に

なってしまいました。


あの素晴らしい五月晴れのお天気はどこに行って

しまったのかなあ。

夕方になってまた雨が降ってます。


気持ちまで沈みがちになってしまうので、少し

ロマンチックな歌でも引用しましょうか。


   リラの花 卓(つくえ)のうへに

   匂ふさえ 五月はかなし 汝(なれ)に

   会はずして

          木俣 修


テーブルの上のリラの花が香っているのに、

あなたに会えない五月は悲しいという歌です。

リラの花が香るというところが良いなあ。


もう一つ全く違う歌です。


   もの言はぬ 男となりて わがおれば

   世の常人(つねひと)は もの多くいふ

         五味 保義


思う所あって、自分はすっかり寡黙になって

しまったが、周りの奴らはあれこれ煩いなあ。


以前は自分の感情を素直に言葉にしていたのに。

今は言葉を呑み込んでしまうのさ。

それにしても、世間の奴らは下らんことばかり

お喋りしてるなあ。


寡黙な男は良いのですが、言いたいことを言わず

にいると、ストレスが溜まってしまいますね。


昨日からの雨で、カンパニュエラの花が少し

萎れてきています。


一昨日、畑に苗を植えたり、種まきをしたので、

この雨は恵みの雨なのですが。


明日は気持ちの良いお天気になって欲しいもの

です。