七夕の夜

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「今日は七夕なんだね。今、夜空を見てみたら

曇っていて、天の川が見えないよ。年に一度の

逢瀬なのにね」


「たまには、私にも歌を引用させてよ。七夕と

来ればこれでしょう。


  笹の葉 さらさら

  軒端に揺れる

  お星様 きらきら

  空から 見てる


  五色の短冊

  私が書いた

  お星様 きらきら

  金銀砂子

たまには、童心に帰って童謡も良いだろう」


「まあね、こちらは古今和歌集からと行くか。


  恋ひ恋ひて あふ夜はこよひ

  天の川霧立ちわたり あけずもあらなん

        よみ人しらず


  恋しくて恋しくて やっと逢える今宵

  天の川に霧がかかって、夜が明けずに

  あって欲しいなあ


まあ、大人の恋の歌はこうじゃなくてはね」


「今日は、熱海でも真夏日だったよ。

暑い中、三島までランチの食材の買い出しに

行って、伊豆の村の駅にも寄ったんだ」


「暑い中ご苦労さん。良い花の苗はあった

かい」


「いやー、もうロクな花はないね。ジニア

がお薦めの花だったけど」


「ここの園芸店の名前は花子の生活という

みたいだよ。

店員の女性が一生懸命水やりをしていたよ。

夏は、花の苗が直ぐに乾燥してしてしまうから

大変だね」


「それで何か買ったのかい」


「うーん。ジニアを少々。平凡だけど夏枯れの

花壇に植えようと思ってね」


「明日からカフェミモザは営業、今週日曜日は

臨時休業するのでよろしく」


「分かった、それじゃ明日から頑張ってね」