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今日も曇天で暗く、肌寒い一日でした。
いよいよ秋が深まって行くようです。
ガーデンの赤いバラのつぼみ。
ミモザガーデンのささやかな秋バラです。
物思う秋。
今日は、以前にも引用したことがある詩を
引用します。
ジャン・モレスというフランスの詩人の
「スタンス」という詩です。
言ってはいけない 人生は喜びあふれる宴だ
などと
それは愚かな知性や卑しい心の思うこと
とりわけ言ってはいけない 人生は果てる
ことなき不幸だなどと
それは 意気地がなくて疲れやすい勇気の
たわごと
笑いたまえ 春の小枝が揺れさざめく
ように
泣きたまえ 北風や岸に打ち寄せる波の
ように
味わうのだ あらゆる喜びを 耐えるのだ
あらゆる苦しみに
そして言いたまえ 人生はすばらしいもの
そして夢の影だ と
「スタンス」 ジャン・モレス
愛のフランス詩集 吉田加南子編・訳
この詩のように、人生は喜びと不幸が
入り混じっていて、どちらかに決めつける
ことが出来ません。
喜びを噛みしめ、悲しみや不幸にじっと
耐えて生きて行くことが大事なのでしょう。
そんなことが感じられる詩ですね。
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