薔薇のいのち

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お彼岸の今日は、秋晴れの気持ちの良いお天気

になりましたね。

ガーデンの芝生のグリーンが目に眩しい

ほどです。


今日は、おはぎを買って来て、仏壇にお供え

しました。

土曜日に、栃木の葛生のお墓まで行き、母の

一周忌の供養とお墓参りをすることになって

います。


今日は、16世紀のフランスの詩人、ピエール・

ド・ロンサールの詩を秋バラの写真と一緒に

載せます。


かわいい人よ 見に行こう

今朝 日の光に

紅(くれない)の衣をほどいた薔薇の花が

今宵 あの緋色の衣の襞(ひだ)を

そしてまた あなたの顔(かんばせ

にも似た彩りを

少しでも失っていないかどうか



おお 束の間の

かわいい人よ 薔薇は ああ

美しい花を地に散らしてしまった

おお 自然はなんと薄情なのか

こんなにも美しい花のいのちが

朝から夕べだけのものなんて



だから かわいい人よ わたしは思う

あなたの花ざかりの日々が

みずみずしく息づいているときに

摘むがよいと 摘むのだ その若さを

この花のように やがては老いが

あなたの美しさを萎れさせてしまう

のだから

   
 「カッサンドルに捧げるオ―ド」

 愛のフランス詩集  吉田加南子編・訳


薔薇の花の美しさは、朝から夕べまでの短い間。

女性の美しさや輝きも短く、いずれもやがては

老いて、その美しさは萎れてしまう。


だからこそ、花ざかりの時にその若さを摘む

のだ。

若さを逃さないようにしなさいという詩です。


若さが遠い昔になってしまったら、どうしたら

良いのですかね。

「時すでに遅し」じゃ救いがないなあ。