シーシュポスの神話

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今日で今週のカフェミモザの営業は終わり! 今週のカフェの仕事は、

出足は順調でしたが、後半はやや息切れでした。何しろこの暑さですか

ら仕方ないですね。



話は変わりますが、若い時にもっとも影響を受けた作家って誰でもあり

ますよね。私の場合は、フランスのアルベール・カミュです。


とりわけ彼の「シ−シュポスの神話」には、大きく感化されました。

もともとギリシャ神話の話です。


「シーシュポスは、神々の怒りを買い、大きな岩を山頂に押して運ぶと

いう罰を受けた。神々の言いつけ通りに岩を運ぶが、山頂に運び終えた

瞬間に岩は転がり落ちてしまう。何度繰り返しても、結局は同じ結果に

なる。シーシュポスはそれを知りながら、黙々と岩を運び続ける。」


カミュは、人は皆いずれは死んで全ては水泡に帰すが、それを知りなが

らも生き続ける人間の姿を描いたと言われてます。


これに一体何の意味があるのかなと思いながら、きつい仕事をしていた

頃には、この「シーシュポスの神話」を思い出し、それが支えになった

ものでした。


もう十数年前ですが、南仏のプロバンスにあるカミュの墓にお参りに

行きました。アヴィニョンの近くのルールマランという小さな村の墓地

カミュのお墓はあります。小さな墓石に名前だけが彫られた本当に

粗末なお墓でした。文豪のお墓とはとても思えません。


プロヴァンスの明るい太陽の下で、しばらく佇んでカミュのお墓に手を

合わせました。お礼を言いにここまではるばるやって来て良かったな

という気持ちでした。

明日は東京に一泊する予定なのでブログは一日お休みします。

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