落葉

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「今年はいつまでも暖かいなぁ」と思いますが、

それでもガーデンの落葉樹は段々と紅葉し始めて

います。


これはカナダカエデ?ですが、元気の良いウィン

ターコスモスの隣りで真っ赤に紅葉しています。


フランスの詩で秋と言えば、ポール・ヴェルレー

ヌの「落葉」が有名ですね。


     秋の日の

     ヴィオロン

     ためいきの
    
     身にしみて

     ひたぶるに

     うら悲し


上田敏の有名な名訳です。

文語体ですが、とても美しい響きですね。



同じ詩ですが、吉田加南子編・訳の

「愛のフランス詩集」ではこう訳されてます。


     秋の

     ヴィオロン

      長いすすり泣きに

     私の心は傷む

     単調な

      もの悲しさで


好みの問題でしょうが、やはり上田敏訳の方が

好きです。


この詩は、フランス語だと 「レ サングロ 

ロン デ ヴィロン ド’オトム ブレス 

モン クール ド’ユンヌ ロンガー モノトー

ヌ」と「ロン」が3回韻を踏み、また「オトム」

「モノートーヌ」のところも韻を踏んでいます。

これが原文の詩の美しいところですが、この

感じは上田敏訳の方が良く出ているように

思えます。



    鐘のおとに

    胸ふたぎ

    色かへて

    涙ぐむ

    過ぎし日の

    おもひでや


   
    げにわれは

    うらぶれて

    ここかしこ

    さだめなく

    とび散らふ

    落葉かな


まるで落葉のように、風に飛び散らされる自分

のはかない運命のはかなさが謳われています。


玄関のところのトウカエデも紅葉を始めています。

今日の熱海は小雨混じりの一日でした。

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