秋の夜は更けて

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「今日はミントの写真だよ。花壇の花には良い

ものがなくてね」


「地味過ぎて、パッとしないねえ。もう少し良い

花はないのかね」


「秋だからねえ。枯れて行く花々、聞こえてくる

のは寂しい虫の音ばかり。季節の移り変わりに、

気持ちが感傷的になるよね」


「そうだね。虫の音と言えばこの歌はどうかね」


「おい、まさか演歌じゃないだろうな」


「演歌じゃないよ。日本のハワイアンの名手、

大橋節夫が作詞・作曲した歌だよ」


「まあ演歌じゃなければ良いか」


「それじゃ行くぜ。ワン、ツー、スリー!

  
   秋の夜は更けて すだく虫の音に

   疲れた心いやす 我が家の窓辺

   静かにほのぼのと 幸せはここに


 どうだい。すごく良い歌だろう」


「うん、確かにしみじみとした良い歌だね。

ど演歌ばかりじゃなくて、こんな歌も分かる

んだ」


「まあ、古い歌だけどね。じゃ、二番も行って

みるかい」


「いやいや、もう良いよ。それじゃ、こちらは

良寛の歌で行くかな」


「やっぱり短歌が出てくるのかい」


「そりゃそうさ。じゃ行くよ」

  
  この夕べ 遠近(おちこち)虫の 音すなり

  秋は近くも なりにけらしも


やはり、こっちの方が落ち着くな」


「なんだ、あちこちで虫が鳴いているっていう

だけの歌じゃないか」


「まあ、君にはこ歌の良さが分からんだろうね」


「それじゃ、また明日!」