道ふみわけて


今日の熱海は、晴れてはいましたが、一日中強風が吹きまくり、散々な

お天気でした。


一昨日見た熱海梅園のこのきれいな紅葉も、今日の強風で散ってしまっ

たのではないでしょうか。


一昨日に、もうこんなに枯れ葉が石畳の上に散っていましたからね。


短歌には、哀しい秋を詠んだものが多いですね。


   山里の 風すさまじき 夕暮れに

   木の葉乱れて ものぞかなしき

        新古今和歌集  藤原秀能


正に、今日の雰囲気にぴったりと合った歌です。秋の夕暮れは、もの悲

しいですね。


カフェミモザの看板の隣りのモミジも、紅葉が終わって、アッと言う間

に散ってしまいました。その後ろのカエデも、色付いたと思ったら、た

ちまち落葉し、すっかり裸になってしまいました。


     
   秋はきぬ 紅葉はやどに ふりしきぬ

   道ふみわけて とふ人はなし

      
          古今和歌集  よみ人しらず


モミジは庭に、道も見えないほど一杯に散った。その道を踏み分けて、

来る人は、誰もいないという歌ですね。


カフェミモザは、強風の中を、ランチに来てくださったお客様がいらし

て、大変有難いことです。


あまり庭が寂しくならないように、耐寒性のある花を植えてます。

ストックは、それほど寒さに強くはないのですが、我が家では、去年の

冬も良く咲いてくれました。


枯葉の間で、来春の開花を目指して、ジキタリスやカンパニュエラが

育っています。


明日は、いよいよ小唄の発表会です。このため、カフェミモザは、大変

勝手ながら、臨時休業いたします。これから、最後の追い込みで、練習

をします!!

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